大切な愛犬の命を守るために、飼い主ができる最も重要なことは「病気のサインに早く気づくこと」です。
犬は言葉で不調を訴えられないため、日常の小さな変化を見逃さないことが、重症化を防ぐカギになります。
犬は弱っている姿を見せない動物です。
これは野生時代の名残で、弱さを見せると敵に狙われるため、本能的に不調を隠そうとします。
そのため、
明らかに元気がない
行動がいつもと違う
と感じたときには、すでに症状が進んでいる可能性もあります。
病気のサインを見逃すと、
治療期間が長引く
治療費が高額になる
命に関わる状態になる
といったリスクが高まります。
「もう少し様子を見よう」が取り返しのつかない結果になることもあるため、早めの判断がとても重要です。
いつもより反応が鈍い、呼んでも来ない、横になったまま動かない場合は要注意です。
年齢に関係なく、急な変化は危険信号です。
特に以下が重なる場合は、すぐ病院へ行きましょう。
散歩に行きたがらない
目に力がない
触っても反応が薄い
成犬:24時間食べない
子犬・老犬:半日以上食べない
この場合は受診をおすすめします。
水を飲まない状態は脱水の危険があり、特に緊急性が高いです。
1〜2回で元気がある場合は様子見も可能ですが、以下は危険です。
何度も吐く・下痢が止まらない
血や黒い便が出る
元気や食欲がない
感染症や中毒、内臓疾患の可能性があります。
呼吸が荒い、口を開けて苦しそうに呼吸している場合は緊急です。
ゼーゼー音がする
舌や歯茎が紫っぽい
横になるのを嫌がる
すぐ動物病院へ連絡してください。
骨折、関節疾患、椎間板ヘルニアなどの可能性があります。
「そのうち治るだろう」と放置せず、早めの診察が大切です。
暑さや疲れ、軽いストレスが原因の場合、半日ほどで回復することもあります。
元気・食欲があり、1日以内に改善するなら様子見でもOKです。
引っ越しや来客、生活リズムの変化で一時的に元気がなくなることがあります。
※ただし「いつもと違う状態」が続く場合は受診しましょう。
下痢・嘔吐
食欲不振
元気消失
感染症は進行が早いため、少しの異変でも早めに病院へ。
皮膚トラブル
消化器系疾患
誤飲誤食
行動量が多いため、事故や誤飲にも注意が必要です。
足腰の衰え
食欲低下
呼吸器・心臓の不調
「年のせい」と決めつけず、変化はすべてチェックしましょう。
食事量・水分量
排泄物の状態
呼吸・歩き方
触られるのを嫌がる場所
これらをメモしておくと診察時に役立ちます。
いつから症状があるか
変化の内容
食べたもの・誤飲の可能性
落ち着いて説明できるよう、事前に整理しておきましょう。
食事・排泄の確認
体を触って異常がないか確認
目・耳・口のチェック
毎日触れ合うことで、異変に気づきやすくなります。
バランスの良い食事、適度な運動、安心できる環境は病気予防の基本です。
症状が出る前に病気を見つけるためにも、年1〜2回の健康診断をおすすめします。
犬の病気サインは、とても小さな変化から始まります。
「いつもと違うかも」と感じた直感は、決して無視しないでください。
早期発見・早期治療が、愛犬と長く幸せに暮らすための最大のポイントです。
日々の観察と行動が、愛犬の命を守ります。
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