犬猫が食べてはいけないものリスト|少量でも危険な身近な食材30選
「テーブルに置いていたチョコレートを愛犬が食べてしまった!」
「玉ねぎの入ったスープを愛猫が舐めてしまったかもしれない…」
ペットと暮らす中で、このようなヒヤリとした経験はありませんか?
私たち人間にとっては美味しく、ごく身近な食べ物でも、犬や猫にとっては命に関わるほど危険な食材は少なくありません。大切な家族である愛犬・愛猫を中毒症状から守るためには、飼い主が正しい知識を持つことが不可欠です。
この記事では、犬や猫が食べてはいけない危険な食材を、中毒症状や危険な理由とともに詳しく解説します。万が一食べてしまった際の対処法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧いただき、愛するペットの健康管理にお役立てください。
犬猫が食べてはいけないもの【野菜・果物編】
まずは、キッチンに常備されていることも多い野菜や果物から見ていきましょう。健康に良さそうなイメージがありますが、犬猫にとっては非常に危険なものが含まれています。
ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニクなど)
犬猫にとって最も危険な野菜の一つがネギ類です。ネギ類に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」という成分が、犬や猫の赤血球を破壊し、貧血(溶血性貧血)を引き起こします。
加熱しても毒性は消えないため、ハンバーグやシチュー、ドレッシングなど、ネギ類のエキスが溶け込んだ加工品も絶対に与えてはいけません。
主な中毒症状:貧血、血尿、嘔吐、下痢、黄疸、呼吸困難
危険な量:犬は体重1kgあたり15〜20g、猫はさらに少量で中毒を起こす可能性があります。
ブドウ・レーズン
ブドウやレーズンは、犬にとって急性腎不全を引き起こす可能性のある非常に危険な果物です。なぜ中毒が起こるのか、そのメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、皮や種に含まれる成分が原因ではないかと言われています。
猫への明確な毒性は報告されていませんが、安全性が確認されていないため与えるべきではありません。
主な中毒症状:嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛、脱水症状、乏尿・無尿(急性腎不全の兆候)
危険な量:犬の場合、体重1kgあたり約32gのブドウ、約11〜30gのレーズンで中毒症状が出たという報告があります。
アボカド
「森のバター」とも呼ばれ栄養価の高いアボカドですが、犬や猫にとっては危険な食材です。「ペルシン」という殺菌作用のある成分が中毒を引き起こします。特に葉や皮、種に多く含まれています。
主な中毒症状:嘔吐、下痢、呼吸困難、心臓や肺のうっ血
イチジク
イチジクの葉、茎、果皮、そして未熟な果実には「フィシン」や「ソラレン」という中毒成分が含まれており、口内炎や皮膚のかぶれ、嘔吐などを引き起こす可能性があります。
主な中毒症状:口の中の痛み、よだれ、嘔吐、下痢、皮膚炎
犬猫が食べてはいけないもの【お菓子・加工品編】
人間用のお菓子や加工品には、犬猫にとって有害な成分が多く含まれています。欲しがっても安易に与えないようにしましょう。
チョコレート・ココア
チョコレートやココアの原料であるカカオに含まれる「テオブロミン」は、犬猫にとって猛毒です。中枢神経を興奮させる作用があり、重篤な中毒症状を引き起こします。特に、カカオ含有量の多いダークチョコレートや製菓用チョコレートは非常に危険です。
主な中毒症状:嘔吐、下痢、興奮、頻脈、不整脈、痙攣、呼吸促迫
危険な量:犬の場合、体重1kgあたり20mgの摂取で軽度の症状、40〜50mgで重篤な症状、60mg以上で痙攣発作の可能性があります。
キシリトール
キシリトールは、ガムや飴、歯磨き粉などに使われる人工甘味料です。犬がキシリトールを摂取すると、インスリンが過剰に分泌され、急激な低血糖を引き起こします。少量でも命に関わる危険な状態に陥ることがあります。
猫では犬ほど急激な血糖値の低下は報告されていませんが、大量に摂取すると肝障害を起こす可能性があるため、与えるべきではありません。
主な中毒症状:嘔吐、元気消失、歩行困難、痙攣、意識障害(低血糖による)
マカダミアナッツ
ナッツ類の中でも、特にマカダミアナッツは犬にとって有害です。中毒のメカニズムは解明されていませんが、摂取後12時間以内に症状が現れることが多いです。
主な中毒症状:嘔吐、元気消失、後ろ足の麻痺、歩行困難、震え、高熱
犬猫が食べてはいけないもの【その他】
上記以外にも、注意すべき身近な食材はたくさんあります。
アルコール類
犬や猫はアルコールを分解する能力が非常に低いため、少量でも急性アルコール中毒になります。人間のようにお酒を楽しむことはできず、昏睡状態や呼吸困難に陥る危険があります。
主な中毒症状:ふらつき、嘔吐、意識障害、低体温、呼吸困難
カフェイン
コーヒーや紅茶、緑茶、栄養ドリンクなどに含まれるカフェインも、犬猫にとっては危険です。チョコレートに含まれるテオブロミンと似た作用を持ち、中枢神経を興奮させます。
主な中毒症状:興奮、頻脈、不整脈、過呼吸、震え、痙攣
生の豚肉・生の魚介類
生の豚肉にはトキソプラズマなどの寄生虫がいる可能性があり、感染すると重篤な症状を引き起こすことがあります。また、アニサキスなどの寄生虫がいる生の魚介類や、チアミナーゼという酵素を多く含む生のイカやタコは、ビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
もし危険なものを食べてしまったら?家庭での応急処置と病院へ行くタイミング
万が一、愛犬・愛猫が危険なものを食べてしまった場合は、飼い主が冷静に対処することが重要です。
1.すぐに動物病院に連絡する
まずは、かかりつけの動物病院に連絡しましょう。その際、以下の情報を正確に伝えることが、迅速で適切な処置につながります。
何を:食べてしまったものの正確な名前(商品名など)
いつ:食べてからどれくらい時間が経ったか
どのくらい:食べてしまった量
現在の症状:ペットの様子(嘔吐、ぐったりしているなど)
2.自己判断で吐かせようとしない
インターネット上には塩やオキシドールを使って吐かせる方法が紹介されていることがありますが、非常に危険です。食道や胃を傷つけたり、塩分中毒になったりするリスクがあるため、絶対に自己判断で行わないでください。吐かせる処置が必要かどうかは、必ず獣医師の指示に従いましょう。
3.夜間や休診日の場合は救急病院へ
かかりつけの病院が閉まっている時間帯の場合は、地域の夜間救急動物病院を事前に調べておくと安心です。すぐに連絡が取れるように、連絡先を控えておきましょう。
まとめ:正しい知識で大切な家族を守ろう
この記事で紹介した以外にも、犬や猫にとって危険な食べ物は存在します。基本的には、「人間用の食べ物は与えない」ということを徹底することが、最も簡単で確実な予防策です。
床に落ちたものを拾い食いしたり、ゴミ箱を漁ったりしないように、日頃からしつけや環境整備をすることも大切です。
もし、何か食べさせて良いか迷った場合は、自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談してください。正しい知識を身につけ、大切な愛犬・愛猫との健康で幸せな毎日を守りましょう。
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